1991年、CERN(欧州原子核研究機構)のイギリス人計算機科学者ティム・バーナーズ=リー氏がワールド・ワイド・ウェブ(WWW)を発表した。IP(インターネット・プロトコル)技術を利用した情報伝達方法のひとつであるWWWは、複数の文書同士をリンクさせる画期的な仕組み「ハイパーテキスト」を採用した。特筆すべきは、同氏がWWWに関連した特許を一切取得しなかったこと。利益よりも社会への貢献を最優先し、CERNはWWWを無償で開放した。今日の私たちが世界中で無限に増大し続ける幅広い分野の大規模データベースの中から適切な情報を見つけ出すことができるのは、このWWWのおかげなのだ。このこと一つとってみても、WWWの登場が社会に強烈なインパクトをもたらしたことは間違いないが、慶應義塾大学環境情報学部の村井純教授は「一番大きく変わったのはAI」と指摘する。そして、「それにはソーシャルメディアが関係している」とも。果たして三者はどう関係しているのだろうか。
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